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秋の英語表現 fall と autumn の違いはご存じですか?ちょっと考えてしまいますよね。
覚えておきたい違いは下記です。
(秋の英語表現について詳しくはこちら)
今回は例文と動画でわかりやすく解説しました。ぜひ参考にしてください。
fall はアメリカ英語では「秋」という意味になります。
しかしアメリカ英語と違い、イギリス英語では fall は「秋」という意味では使われていません。
かつてはイギリスでも fall は秋の意味で使われていました。
しかし17世紀以降は時代遅れになりました(参照:Wikipedia)。
イギリス英語では fall は「落ちる、落下する」という意味だけになりました。
fall はアメリカ英語のみで「秋」という意味になりました。
一方でもう1つの表現、autumn はどうでしょうか。
fall と違い、autumn はアメリカ英語でもイギリス英語でも両方使われます。
つまり autumn は秋の英語表現としては「万能」と言えます。
アメリカでもイギリスでも使える表現だからです。
もし英語で秋というときに困ったら、とりあえずは autumn と言えば間違いないでしょう。
fall はアメリカ英語では「秋」という意味になります。
ただしそれは「カジュアル」なときに限られます。
ではカジュアルでないとき、つまりフォーマルなときはどうでしょうか。
カジュアルと違い、フォーマルな時は、アメリカ英語では autumn を使うのです。
まとめると下記のようになります。
アメリカ英語と違い、イギリスで秋の意味を示す言葉は autumn 一択となります。
fall の語源は2つあると言われています(参照:Wikipedia)。
fall of the leaves は「落ち葉、葉が落ちる」という意味。
fall of the year は「1年の終盤、落日」という意味。
いずれも「秋」を示した表現として妥当と言えるでしょう。
これらの2つの言葉は、その後短縮されて「fall」と呼ばれるようになりました。
そして17世紀以降、イギリス英語では fall は秋の意味で使われなくなりました。
イギリスと違い、アメリカ英語では秋の意味としてよく使われるようになりました。
autumn の語源はフランス語の autompne から来ています。
ただし autompne 自体はラテン語の autumnus を借用したものです(参照:研究社)。
この autumnus には「1年の経過」という意味がありました。
fall が「1年の終盤、落日」という意味がありましたが、それに近いですね。
16世紀ごろから、フランス語 autompne から autumn と呼ばれるようになりました。
当時のイギリスでは autumn という英語にスタイリッシュなイメージがあったようです(参照:British Eigo)。
結局、イギリスでは秋の英語表現として autumn が独走態勢となりました。
もう1つの用語 fall は秋という意味では廃れましたが、アメリカ英語では生き残っています。
注意:autumn の語源の意味を「収穫」と伝えているサイトもありますが、おそらく誤りです。
16世紀まで秋の英語表現は harvest という単語でした(参照:Wikipedia)。
この harvest の語源は「ラテン語」であり、「収穫」という意味を持ちます。
この経緯が autumn と似ているため、そのため autumn と混同したと思われます。
harvest の意味が「収穫」であるのと違い、autumn の語源の意味は「1年の経過」になります。
以上をまとめると下記になります。
harvest が秋という意味で廃れた17世紀以降に、autumn は 秋という意味で使われるようになりました)
こちらの動画では「秋には何が起こるでしょうか?」について英語で解説されています。秋についての解説を英語で聞くことができます。ネイティブの発音で勉強になります。英語上達のためにもぜひご覧ください。
こちらの動画では「autumn/fall の英単語のレッスン」について英語で解説されています。イラスト付きで参考になります。英語上達のためにもぜひご覧ください。
こちらの動画では「葉の色が変わる理由」について英語で解説されています。イラスト付きで参考になります。英語上達のためにもぜひご覧ください。
この記事では秋の英語表現 fall と autumn の違いを解説しました。
覚えておきたい違いは下記です。
たくさんの英語表現をご紹介しましたがすべてを覚える必要はありません。
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